アスファルト防水

アスファルト防水とは

アスファルト防水

アスファルト防水は、もっとも歴史ある防水工法で、耐用年数の長さと信頼性の高さが最大の特徴です。
合成繊維の不織布にアスファルトを含浸・被覆した「ルーフィング」と呼ばれるシート状の防水材を、複数層重ねて強靭な防水層を作り上げます。

大型ビル・マンション・学校・公共施設など、大面積の屋上で古くから採用されており、新築・改修の両方で広く用いられる工法です。

アスファルト防水を詳しく説明

アスファルト防水は、アスファルトを含浸させたルーフィング(シート)を複数層(一般的に2〜3層)重ねて防水層を形成する、最も信頼性の高い防水工法のひとつです。
他の工法より層が厚く、防水性能と耐久性に優れます。

新築時はもちろん、既存のアスファルト防水の改修(かぶせ工法)にも対応できます。
特に、保護コンクリートや押さえモルタルの上に施工する「保護防水」では、防水層を直射日光や物理的ダメージから守ることで、非常に長い耐用年数を実現できます。

当社では、常温工法(ガムクール)にも対応しており、住宅地や既存建物の改修工事でも火気や煙の心配なく施工できます。

アスファルト防水のメリット

  • 耐用年数が長く(15〜20年以上)、長期的に信頼性が高い
  • 複数層構造で、防水層の厚みと強度がある
  • 保護コンクリート/押さえモルタルと組み合わせることで、紫外線や物理的ダメージから防水層を守れる
  • 大面積の屋上に適しており、施工効率が高い
  • 改修(かぶせ工法)で既存層の上から施工できる

アスファルト防水のデメリット

  • 工事費用が他工法に比べて高くなりやすい
  • 熱工法では溶融窯(アスファルトを溶かす釜)を使うため、火気や煙が発生する
  • 重量があるため、建物の構造耐力を確認する必要がある
  • 改修時は既存保護層の撤去が必要になる場合がある

アスファルト防水の工法の種類

熱工法

専用の溶融窯でアスファルトを約240℃前後に溶かし、ルーフィングを貼り付ける工法です。
最も古くから採用され、防水層の密着性が高く、信頼性のある工法です。
新築工事で採用されることが多い方法です。

トーチ工法

改質アスファルトルーフィングの裏面をトーチ(バーナー)で炙り、溶かしながら下地に貼り付ける工法です。
溶融窯が不要で、改修工事でも採用しやすい方法です。

常温工法(ガムクール)

火気を使わず、粘着層付きの改質アスファルトルーフィングを常温で貼り付ける工法です。
住宅地や火気の使えない現場でも施工でき、改修工事で広く採用されています。

アスファルト防水の施工方法(常温工法の例)

01

下地の清掃・ケレン・不陸調整

既存防水層の不陸を補修材で平滑化し、ひび割れ・立ち上がり部を補修します。

02

プライマー塗布

アスファルトルーフィングと下地の密着力を高めるためのプライマーを塗布します。

03

ルーフィング貼り(1層目)

粘着層付きのルーフィングを100mm程度の重ね代でオーバーラップさせながら貼り付けていきます。

04

ルーフィング貼り(2層目)

1層目と重ね位置をずらして2層目を貼り、防水層の厚みを確保します。

05

立ち上がり・入隅・ドレン部の処理

立ち上がり部は増し張りで補強、入隅は三角シートで対応、ドレン部は専用の改修用ドレンで水密処理を行います。

06

保護層の形成(押さえコンクリート/砂付き仕上げ)

歩行用途の場合は押さえコンクリートを打設、非歩行の場合は砂付きルーフィング仕上げなど、用途に応じた保護層を施工します。

アスファルト防水の不具合と補修

ルーフィングの浮き・膨れ:下地の水分や施工不良が原因。
部分撤去+再施工、または通気緩衝工法への改修で対応。

ジョイント部の裂け:重ね代のシール不足や熱膨張が原因。
部分補修で対応可能。

押さえコンクリートのひび割れ:ひび割れから雨水が浸入する前にシーリング補修で対応。

立ち上がり部の剥離:下地の伸縮や熱応力が原因。
笠木と防水層の納まりを改善して補修します。

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