FRP防水の施工方法と層数の違い
FRP防水には「1PLY(ワンプライ)」と「2PLY(ツープライ)」という施工方法があります。PLYとは「層」の意味で、ガラスマットの積層数を指します。
FRP防水 1PLY → ガラスマットを1層だけ敷いて樹脂を含浸させ、防水層を形成
FRP防水 2PLY → ガラスマットを2層積層し、より厚みのある防水層を形成
同じFRP防水でも層数によって性能やコストが大きく変わるため、施工箇所や利用状況に応じた選択が重要です☆
FRP防水の1PLY(プライ)、2PLY(プライ)の違いを教えて|
1PLY工法とは?
「1PLY」とは、ガラスマットを1層だけ積層して防水層を形成する工法です。
メリット
・施工費用が安い
・工期が短い
・狭いベランダや小規模の改修に適している
デメリット
・防水層が薄いため、耐久性や強度が2PLYより劣る
・人の出入りが多い場所や重量物を置くバルコニーには不向き
2PLY工法とは?
「2PLY」とは、ガラスマットを2層重ねて施工する工法です。1PLYと比較して樹脂量も多くなり、より強固な防水層ができます。
メリット
・強度・耐久性が大幅に向上
・衝撃や摩耗に強く、歩行や荷重の多い場所にも対応
・長期的に見ればメンテナンスサイクルを延ばせる
デメリット
・施工費用が1PLYより高い
・工期もやや長くなる
FRP防水の“PLY”とは?基本と前提
FRP防水は、ガラス繊維マットに不飽和ポリエステル樹脂を含浸・硬化させて一体の塗膜をつくる工法。PLY(プライ)= 積層数を指し、1PLY はマット1層、2PLY はマット2層で構成します。使用するガラスマットの**目付け(#380 / #450 など)**や樹脂量で膜厚は変わります(※設計仕様に準拠)。一般に 1PLY は薄く軽量、2PLY は厚く強靭で、歩行・荷重・衝撃に対する余裕が生まれます。マット目付けの例として #380 と #450 がよく使われ、1PLYなら #450×1層、2PLYなら #380×2層といった設計が代表的です。
1PLY と 2PLY の違いを“性能要素”で分解
① 膜厚・強度・耐摩耗
- 1PLY:標準的な強度。歩行頻度が低いバルコニーや小面積に向きます。
- 2PLY:膜厚・樹脂量ともに増えるため、引張・曲げ・耐衝撃・耐摩耗の各性能に余裕。人の出入りが多い/物を置く/メンテ通路になる場所は 2PLY 推奨。
- 目付け・樹脂量の設計次第で 1PLY でも必要性能を満たすケースはありますが、“耐久余力”を確保したい用途は 2PLYが無難です。
② 立ち上がり・入隅/出隅・開口まわり
- FRPは平面より立ち上がり・端部で応力が集中しやすく、層数を落とすと割れ・はがれの起点になりがち。意匠や納まりで 1PLY 指定があっても、立ち上がりだけでも 2PLY 相当の補強を入れる設計が安全です。
③ ピンホール・収縮クラック対策(施工品質)
- **樹脂の不適切な希釈(例:アセトンで薄める)**はピンホールを誘発し、防水層として致命傷。規定通りの配合と塗布量、硬化管理、入隅R 形成、メッシュ増し貼りが再発防止のキモです。
④ 下地と環境(合板/モルタル/ALC、温度・紫外線)
- FRPは剛性が高いぶん、動きの大きい下地・大きな温度変化にはストレスが乗りやすい素材。
- 1PLY:軽歩行・小面積・下地の動きが小さい場所向け。
- 2PLY:温度変化が大きい屋上や荷重・振動がかかる場所で安心。
- トップコート(防滑・遮熱など)で紫外線劣化と温度上昇を抑え、5〜7年周期のトップ再塗装を目安に。

