ゴムシート防水とは

ゴムシート防水は、合成ゴム(EPDM/クロロプレンゴム など)を主成分とする、厚さ1.0mm〜2mm程度のシートを、接着剤で下地に貼り付けて防水層を形成する工法です。
軽量で柔軟性に富み、コストを抑えられるため、改修工事で多く採用されてきました。
紫外線・オゾンへの耐性がある合成ゴムならではの柔軟性で、下地のわずかな挙動にも追従しやすい工法です。
ゴムシート防水を詳しく説明
ゴムシート防水は、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などの合成ゴムを主成分とする薄手のシートを、下地に接着剤で貼り付ける工法です。
シート自体が軽量(約1.5kg/㎡)で、下地への負担が少なく、建物の躯体にやさしいのが特徴です。
塩ビシート防水に比べて安価で、改修工事で既存防水層の上からかぶせる工法にも向いています。
ただし、近年は塩ビシート防水の性能向上もあり、新規の採用は減少傾向ですが、既存建物の定期改修では今も採用されています。
ゴムシート防水のメリット
- 軽量で建物への負担が少ない
- 柔軟性が高く、下地のわずかな挙動に追従できる
- 比較的安価で、コスト重視の改修に向く
- 既存防水層の上にかぶせ施工できる
- 耐候性(紫外線・オゾン)に優れる合成ゴムを使用
ゴムシート防水のデメリット
- シート厚が薄く、鋭利な物の落下で破れやすい
- ジョイント部(重ね部)の接着剤が経年で劣化し、剥がれの原因に
- 歩行用途には向かない(非歩行の屋上向け)
- トップコート(仕上げ塗料)が必要で、定期的に塗り替えが必要
- 塩ビシートに比べて耐久年数がやや短い
ゴムシート防水の工法の種類
接着工法
下地全面に接着剤を塗布し、ゴムシートを貼り付ける工法です。
最もオーソドックスな施工方法で、密着性が高くなります。
絶縁工法
下地に絶縁用のシートを敷き、その上にゴムシートを貼る工法。
下地の挙動が防水層に影響しにくく、改修に向きます。
ゴムシート防水の施工方法
- 01
下地の清掃・ケレン
高圧洗浄とケレンで下地を清掃し、突起や汚れを取り除きます。
- 02
プライマー塗布
下地と接着剤の密着力を高めるためのプライマーを塗布します。
- 03
接着剤塗布・ゴムシート貼り付け
接着剤を下地に塗布し、ゴムシートを密着させていきます。
ジョイント部は重ね代を確保し、専用接着剤で接合します。
- 04
ジョイント部のシール処理
シートの継ぎ目はシーリング材やジョイント専用のテープでシール処理を行います。
- 05
立ち上がり部・ドレン部の処理
立ち上がり部は増し貼りで補強、ドレンは改修用ドレンで水密処理を行います。
- 06
トップコート塗布
紫外線・摩耗からゴムシートを守るためのトップコート(上塗り塗料)を塗布して完了します。
ゴムシート防水の不具合と補修
ジョイント部の剥がれ:接着剤の経年劣化が主原因。
部分補修または増し貼りで対応。
シートの破れ:物の落下や踏み抜きが原因。
パッチ貼りで部分補修を行います。
トップコートの色あせ・チョーキング:5〜7年を目安に塗り替えることで、シート本体を長持ちさせます。
全体的な劣化・硬化:改修工事(ウレタン防水や塩ビシートへの切り替え)を検討します。
