FRP防水

FRP防水とは

FRP防水

FRP防水(Fiber Reinforced Plastics/繊維強化プラスチック)は、ガラス繊維マットに合成樹脂(不飽和ポリエステル樹脂)を含浸・硬化させて、硬質で強靭な防水層を作る工法です。
船舶の船体やFRP浴槽にも使われる素材で、軽量ながら高い強度と耐水性を誇ります。

硬化が早く工期が短いため、戸建て住宅のベランダ・バルコニー、屋上駐車場、遊歩道、プール等、人や物が乗る場所で多く採用されています。

FRP防水を詳しく説明

FRPは、ガラス繊維などの繊維素材を合成樹脂で固めた複合材料です。
繊維が樹脂の中で立体的に絡み合うことで、引張・曲げ・衝撃など多方向の力に強い構造になります。
同じ厚さなら鉄やアルミよりも軽く、耐久性に優れます。

FRP防水では、床面にガラス繊維マットを敷き、ポリエステル樹脂を含浸させて一体化させることで、継ぎ目のない硬質の防水層が完成します。
硬化が非常に早く、工期を短くできるのも特徴です。

戸建てのベランダ・バルコニーでは最もポピュラーな防水工法です。
ただし、木造・軽量鉄骨造などの揺れやすい建物では、防水層がひび割れしやすいため、下地の剛性確保が重要になります。

FRP防水のメリット

  • 軽量で建物への負担が少ない
  • 強度が高く、人や物が乗る場所でも耐えられる(歩行・駐車用途に最適)
  • 硬化が早く工期が短い(最短1〜2日で仕上がる)
  • 継ぎ目のない防水層が作れる
  • 耐水性・耐食性に優れる

FRP防水のデメリット

  • 硬質で伸縮性が小さいため、建物の揺れや下地のひび割れに追従しにくい(木造で割れやすい)
  • 施工時のスチレン樹脂のにおいが強い
  • 広い面積ではコストが他工法より高くなりやすい
  • 紫外線で劣化するため、5〜7年ごとにトップコートの塗り替えが必要
  • すでにウレタン防水が施工されている場合、直接の重ね貼りはできない(撤去or別工法)

FRP防水の工法の種類

1PLY工法(ガラス繊維マット1層)

ガラス繊維マットを1層敷き込んで樹脂含浸させる、標準的な戸建てベランダ向けの工法です。

2PLY工法(ガラス繊維マット2層)

マットを2層重ねることで、より強度と耐久性を向上させた工法です。
歩行頻度の高い場所、駐車場、重量物を置く場所などに採用されます。

FRP防水の施工方法

01

下地の清掃・ケレン・下地補修

既存塗膜や汚れを除去し、ひび割れ・凹凸を補修します。
木下地の場合は合板の浮きやビス打ちの確認も行います。

02

プライマー塗布

FRP用プライマーを塗布して下地とFRP層の密着力を確保します。

03

ガラス繊維マット貼り込み・1回目の樹脂含浸

ガラス繊維マットを敷き、ローラーで不飽和ポリエステル樹脂を含浸させます。
気泡をしっかり抜きながらフラットに仕上げます。

04

2層目のマット・樹脂含浸(2PLY工法の場合)

2PLYの場合は2枚目のマットを貼り、樹脂含浸を繰り返して強度を確保します。

05

中塗り樹脂

サンディングで表面を整えたのち、中塗り樹脂でピンホールを埋めます。

06

トップコート

紫外線・摩耗から防水層を守るトップコートを塗布して完成です。

FRP防水の不具合と補修

トップコートの剥がれ・白化:紫外線劣化の初期症状。
5〜7年ごとの塗り替えで防水層本体を守れます。

防水層のひび割れ(ヘアクラック〜亀裂):下地の揺れや硬化収縮が原因。
軽微ならトップコート含浸で対応、大きい場合はマット貼り増しで補修します。

膨れ:下地水分が原因。
撤去して下地乾燥のうえ再施工、またはウレタン防水への改修を検討します。

立ち上がり部の浮き:下地の反りや含水が原因。
立ち上がり部を部分補修します。

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